正しい猫のご飯のあげ方は?猫に与えてはいけない食べ物もご紹介します

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家で暮らす猫は当然狩りなどはしないため、飼い主さんから貰うご飯が全てです。猫が健康に生きていくには飼い主さんが猫のご飯に対する正しい知識が必要なんです。

猫のご飯に含まれる栄養や回数、種類などを一緒に勉強していきましょう!

食いつきが違う!猫のおすすめドライフードの紹介はこちら

沢山食べて元気に育つニャ!

POINT

猫のご飯は目分量ではなく、グラム数など必ず量ること!

ご飯をあげる回数と時間を守ること

賞味期限に注意!

ドライフードとウェットフードの違いを理解しよう

 

猫に必要な栄養って何?

犬は雑食なのに比べて、猫は肉食です。猫草を食べることはあっても、猫草は毛玉をちゃんと吐き出すために食べるもので、食事としては不要なものです。つまり、肉食動物である猫は「動物性の食品を食べないと生きていけない」ということです。

しかし、肉しか食べてはいけないのかといえば、そうではなく、栄養バランスを考えて配合されたキャットフードをあげましょう。

 

基本は栄養総合食を選ぶ

 

キャットフードは市販で沢山販売されています。色々ある中で、猫のご飯として、一番大事なのは、「栄養総合食」と呼ばれるものです。

基本的には、この栄養総合食と水があれば、猫の健康は維持できます。おすすめなのは、猫の年齢によってご飯を切り替えていくことですが、最近では、全年齢に対応したキャットフードも増えています。しかし、全年齢に対応しているご飯はその万能さから、値段が高いことが多いため、お財布と相談してくださいね!

 

ドライフードとウェットフードの違いは?

総合栄養食の中にはドライフードウェットフードの2種類があります。ドライフードは水分量が10%超えないものが基本で、ウェットフードは水分量が75%あり、その中間に水分量が35%程のソフトフードもあります。メリットデメリットをご紹介します。

ドライフード

栄養バランスが細かく調整しやすい

乾いているので、ウェットより歯が汚れにくい

開封後の長期保存が楽

ウェットフードより満腹感を感じにくい

 

ウェットフード柔らかく、噛みやすい

ドライフードに比べて低カロリーで風味が良い

ドライフードの味変、水分補給に最適

水分量が多く、満腹感を感じやすい

開封後の劣化が早く、コストがかかる

 

ペットフードのパッケージの表示をチェック

 

国内販売されているキャットフードは全て、ペットフード安全法」に基づいた記載があります。こちらを必ずチェックしましょう。

1:種類・・・総合栄養食か確認

2:年齢対象・・・切り替えタイプはあげる猫の年齢が書かれています

3:原材料名・・・チキンやサーモンなどのたんぱく質が上位にあれば安心

4:与え方・・・猫の体重や年齢による一日のあげる量が記載

5:カロリー・・・50g又は100g当たりのカロリー

6:消費期限・・・フードによって保存方法や消費期限に差があるので、必ずチェック

 

猫が一日に必要なカロリー(エネルギー)って知ってる?

成猫に必要な1日の食事量は一般的に「体重×80kcal(室内で飼う場合には70kcal)」といわれています。

一日に猫が接種するご飯の量が多ければ肥満になってしまいますし、糖尿病などの病気にもなりやすくなります。猫に必要なカロリー計算は年齢や体重によって変わるので、定期的に計算をしてご飯をあげる量を変えてあげると猫が長生きします。

ちょっと難しいけど計算式があります

 

公式①(30×体重)+70=RER値(安静時のエネルギー量)

公式②RER値×下の表に合った数字=エネルギー量

4か月以下 3.0
4~6か月 2.5
7~12カ月 2.0
1歳以上 1.2
1歳以上(肥満ぎみ) 1.0
1歳以上(減量中) 0.8
8歳以上(高齢期) 1.1

 

公式③100gが500㎉(カロリー)のキャットードの場合

[公式②で出たエネルギー]÷500×100=食べられる量(g)

まだ4か月で体重が1.7kgのアメショーです

 

計算してみよう公式①・・・(30×1.7)+70=121・・・RER値

公式②・・・121×3.0=363カロリー(エネルギー量)

公式③・・・363÷500×100=72.6(g)≒73

 

100gが500㎉のキャットフードなら一日約73グラム食べることができます。

※大体こちらで問題ありませんが、体重やカロリーはあくまで計算なので、正しい量を調べたいという方は、獣医さんに聞くのもおすすめです。

計算が難しいよ!という人はこちらで!

年齢 エネルギー(一日の摂取量) 回数
2~4か月 200kcal×体重 3~4回
4~5カ月 130kcal×体重 3~4回
6~7カ月 100kcal×体重 3~4回
成猫 70~80kcal×体重 1~2回
10歳以上 60kcal×体重 1~4回※
パッケージに記載してる100g=kcalから、一日あげる量を計算して、あげる回数で割ってください。

※老猫は朝に一気にあげるか少ない量をちょっとずつあげるようにしてください。

 

あげるご飯を変えたい時

いつも食べているご飯から新しいご飯に切り替えようとするときは、少しだけ注意。

急に全部取り替えてしまうと、猫がご飯を食べてくれなかったり、体調を崩してしまうことがあります。そのため、新しいご飯に切り替えたい場合には少しずつ、前のご飯を混ぜながらシフトしていきます。おおよそ一週間くらいを目安に切り替えます。

目安(割合は新しいご飯)

1日目:10~20% 5日目:50~60%
2日目:20%~30% 6日目:60%~70%
3日目:30%~40% 7日目:80%~90%
4日目:40%~50% 8日目:100%

 

 

 

あげてはいけない食べ物

飼い主がご飯を食べているときに猫からくるおねだり攻撃。

かわいさからあげたくなってしまうことがありますが、猫にはあげてはいけない食べ物があります。間違えて与えてしまうと下痢や貧血、病気などを引き起こしてしまうことがあります。

全てを挙げあることはできませんが、少なくとも以下の食べ物は与えないようにしてください。

ネギ科の食べ物(玉ねぎ、ネギ、ニンニクなど)

猫の血液中の赤血球を壊してしまう成分を含んでいます。貧血を起こしたり、血尿になることも。生であげることはないと思いますが、ハンバーグなどの混ぜ物に入っている場合には注意をしてください。

生肉

野良猫は生肉を食べているようなイメージがありますが、肉の中にはカルシウムの働きを妨げる成分を含んでいます。与えすぎると骨が弱くなる恐れがあります。牛肉でも、豚肉でも、基本的にはあげないようにしてください。火を通せばあげても大丈夫です。

カカオ系や甘い物(チョコレートやココア)

一番危険なのがチョコなどのお菓子。犬も同様に危険な食べ物ですが、下痢や嘔吐など中毒を起こしてしまうことがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。又、甘いものは心臓に負担を与えてしまうので、絶対あげないようにしてください。

牛乳

子供の時に猫用ミルクをあげると思いますが、人間の飲むミルクは基本的にあげないようにてください。前にご紹介した「一か月未満の子猫を拾ってしまったとき」の記事でご紹介したときにでも、人間のミルクは加工しています。

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牛乳に含まれている糖分が下痢を起こしてしまうことがあります。特に子猫より成猫にあげないようにしてください。

 

生魚(刺身など)

野良猫が盗んだり、ついあげたくなってしまう生魚。絶対的にあげてはいけないわけではありませんが、生魚に含まれている成分(チアミナーゼ)がビタミンB1を分解してしまうので、刺身を与えすぎるとビタミンB1が欠乏してしまい、運動能力が低下してしまいます。

 

観葉植物

猫は舌で毛づくろいをして、毛玉を吐きだします。その際に手助けをするのが猫草植物です。

室内飼いの場合、周りに雑草がないため部屋にある観葉植物を食べてしまうことがあります。観葉植物の中には毒性があるものもあるので、猫草(エン麦などのイネ科)を用意してあげましょう。

 

正しくご飯をあげて元気な猫に!

ご飯は健康な体を作るためにとても大事な栄養分です。あげすぎれば肥満になってしまいますし、体重や年齢に適したご飯をあげないと、元気に育ってくれません。元気な猫に育たせるためには飼い主の力量が試されます。しっかり量ったりして適切なご飯をあげてくださいね!

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