猫は身体能力が高く、しっかりと扉を閉めていても、ジャンプしてドアノブ下げたりして、ドアを開けて、室内飼いの猫でも、ちょっとした不注意で家から出てしまうことがあります。
また、夏場に窓を網戸にしてしまっていて、よじ登った拍子に破いてそのまま外に出てしまうことだってあります。
そうならないためにも、外出するときはドアストッパーや、窓のカギをしっかり閉めることが重要です。
ではもし猫が行方不明になったらどうすればよいのでしょうか。
こんな場合におすすめ
猫が脱走してしまって、帰ってこない
探し方が分からない
猫を保護したけどそのまま飼いたい
この記事はこんなこと書いてます
猫が脱走してしまったらすぐに各所関係機関に連絡をする
室内飼いの猫が脱走したときは、広い世界に急に出てしまったこともあり、危険もいっぱいで心細さでいっぱいだったりします。
猫はそこまで行動範囲が広くないので、どこかに隠れている可能性があります。
まずは近所を中心に探しながら、各関係機関に連絡をします。
☑動物愛護センター
☑保健所
☑警察署
☑近場の動物病院など
猫は法律的には「物」として扱われるので、猫が警察署に引き渡されると、「遺失物」という扱いになります。
遺失物は拾った人は速やかに失くした人に返還するか、警察署に届けないといけません。
でも、警察署には、猫の専門家がいないため、特例として、動物愛護法が優先され、猫を拾った人は、警察署でなく、都道府県の動物愛護センターに引き渡せばよいということになります。
動物愛護センターには、保護されている動物の情報が公開されている場合もあり、他にも環境省のホームページに収容動物検索サイトがあり、県を超えて検索することが可能です。

自分で徹底的に探してみる
脱走してしまった猫を探す方法は色々あります。
✔インターネットで情報を拡散する(最近ではSNSが流行していますので、拡散しやすいです)
✔ポスターなどを貼る(貼る場所によっては条例違反になる場合があるので、注意です)
✔行方不明になったペットを探す「ペット探偵」を使う
ペット探偵ってどう?
ペット探偵は依頼を受けて、行方不明のペットの捜索や捕獲をする機関です。
一般的に探偵業を開業するときには、その地域の公安委員会に届け出をしますが、ペット探偵は、公的な資格ではないので、届け出が不要です。そのため、良い事務所なのか見分けがつきにくいです。
身元をしっかりするのは飼い主の義務
大事な猫が無事自分のところに戻ってくるためには、各所関係機関に連絡をするときに、性別、毛並み、大きさ、種類など猫の特徴を詳しく伝えることが重要です。
動物愛護センターに預けられたとしても、猫の収容期間は各自治体によって異なりますので、いつ処分されてしまうか分かりません。そのため、こまめな連絡が必要です。
動物愛護法では、飼い主の管理責任を明示しているので、マイクロチップの装着を推奨しています。
そこまで高い費用ではないので、猫にとっても確実な身分証明書を付けてあげましょう。
マイクロチップがあれば、動物愛護センターに預けられたら照会をすることができます。
迷い猫を拾ってしまったときには
人懐っこい猫があまりにかわいく、首輪もしていないので、そのまま拾ってしまった場合、どうすればよいでしょうか。
まずは飼い主を探そう
猫を拾ったら飼い主を探して返してあげるのが親切な方法です。
もちろん飼い主には、その猫が自分のものであるかどうか、証明する義務があります。首輪やマイクロチップなどがあれば問題ないのですが、そういったものがない場合には、日頃撮っていた写真などで証明しなくてはなりません。
飼い主が分からない場合は、警察署や動物愛護センターに届けるのが原則です。
そのまま飼ってしまうとまずいことも
飼い主がいる猫は、当然所有権を持っている飼い主に返さないといけません。
先ほども説明したように、迷い猫は「遺失物」扱いになりますので、もし返還しなかった場合には、所有権の侵害に基づいて損害賠償などを求められる可能性があります。
さらに首輪などがあって飼い主がいるとわかっているのに飼育しようとすれば、「窃盗罪」などにも該当してしまいます。
もちろん拾った猫が迷い猫ではなく、野良猫であれば、法的には何の問題もなく、拾ったときからその人のものです。
飼い主に猫を返還するときは、拾った人は、飼い主に対して、飼っている間の猫に使った費用を請求する子もできます。
迷い猫の飼い主になるには
遺失物は、警察に届けると3か月持ち主が現れなかった時に、所有権を取得できます。
そのため、猫を拾ったらあらかじめ警察に届け出を出して、その際に、飼い主が現れなかった時は引き取ることを必ず申し出ましょう。
その後は3か月という期間がかかりますが、正式に飼い主になれます。
まずは脱走させないように準備をしよう
今回脱走してしまったときのことを色々説明しましたが、室内飼いの場合は、脱走させないことが本当に重要です。
ドアストッパーなどもご紹介しましたが、それ以外にも猫が脱走してしまう恐れがある場所や、危険な場所に侵入させないことも重要です。
猫を危ない目に合わせないためにの工夫などはこちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてください。