【猫の感染症】危険!猫から人にうつる病気がある?野良猫、飼い猫共にペット感染症を理解しよう!

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「ペット感染症」といわれる病気をご存知でしょうか。これば病名ではなく、ペットから人にうつる病気を称して「ペット感染症」と名付けられています。猫の病気で人にも色々な症状が出てしまったり、妊娠中の方にとっては危険なこともあります。

しかし、気を付ければ問題ありませんので、正しい知識を持って、猫と付き合っていきましょう!

手洗いと、うがいをしっかりしよう!

正しい知識をもって猫に接すれば、感染することは稀で、仮に感染しても重症になることもありません。

一番大事なことは「手洗い、うがい」です。そして、猫のよくいる場所や自分のベッド(猫の寝る場所も含めて)はこまめに掃除をすることを徹底しましょう。また、部屋の換気も大切です。

 

本来であればキスはNG!

愛らしい飼い猫と触れ合っているうちに、猫にキスをしてしまうことがあると思います。

しかし、本当はキスはNGなんです。猫の内の中にいる菌から感染する病気があります。同じ要領で、人が普段使っている箸で猫にご飯をあげてしまい、そのまま使い続けても感染する恐れがあります。

 

多くは野良猫だが、飼い猫もありうる

常に外にいて、傷を負いやすく、病気に感染しやすい野良猫に触れていると、人にも感染する機会が増えてしまいます。

そのため、野良猫には不用意に近づかないようにすることも感染を防ぐ方法の一つです。また、人懐っこく、触れてしまった場合は、必ず手洗いうがいをし、万が一噛まれたり、ひっかかれたりしたら、すぐに消毒をしましょう。もし、少しでも体調が悪くなったらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。

実は外敵がほぼなく、ワクチンを接種している飼い猫でも可能性としてはゼロではありません。

ペットホテルや、動物病院、飼い主が野良猫からもらってきたりと病気の感染源はどこからくるか分からないので我が家の猫は大丈夫!と思っていても、同じく怪我をしてしまった場合には、すぐに消毒をしてください。

 

感染する病気は?

パレツレラ病

人に起きる症状

傷口や患部に痛みが生じる

リンパが腫れる

気管支炎などの呼吸器官に障害が出る

猫に起きる症状

無し(無症状)

感染経路や対処法は?
猫に噛まれたり、ひっかかれたりしたとき、キスなどの過剰な接触をしたときに猫の口や爪などから感染します。傷口ができた場合には、念のため消毒をしましょう。キスはできるだけしないように心がけます。

 

皮膚糸状菌症

 

人に起きる症状

フケ・かゆみ

皮膚が赤くなる

脱毛

猫に起きる症状

顔や耳、四肢などに小さな円形の脱毛

脱毛の周りにかさぶたやフケ

感染経路や対処法は?
皮膚糸状菌という名前の「カビ」が原因です。皮膚や毛根に感染します。感染している猫と接触したり、猫のベッドから間接的にうつります。カビの一種なので、部屋の風通しを良くして、菌の繁殖を防ぎましょう。

トキソプラズマ症

人に起きる症状

健康であれば軽い発熱程度

妊婦の場合、稀に胎児に悪影響の可能性

 

猫に起きる症状

無し(無症状)

事前の対処法は?

猫のウンチの中にトキソプラズマという原虫がいます。これが人の口に入ることで感染するので、トイレ掃除をした後は必ず手を洗いましょう。

疥(かい)せん

人に起きる症状

強いかゆみ

発疹

 

猫に起きる症状

しきりに頭をかく

顔や耳のふちの毛が抜けて、かさぶたができている

事前の対処法は?

ヒセンダニというダニが原因の「皮膚病」です。感染した猫に触れたり、猫の毛から落ちたダニによって人にも感染します。ダニを退治する薬で治療するとともに、部屋の徹底した掃除を心がけます。(モップや掃除機を毎日しましょう)

 

猫ひっかき病

人に起きる症状

傷口付近に発疹や膿(うみ)

傷口付近のリンパが腫れる

発熱

 

猫に起きる症状

無し(無症状)

事前の対処法は?

かわいい名前ですが、これは猫に噛まれたり、ひっかかれたりしたときに、猫の体内にあるバルトネラ菌が人の体内に入ります。噛まれたり、ひっかかれたりしたらすぐに傷口を洗って消毒しましょう。

サルモネラ症

人に起きる症状

腹痛・嘔吐・下痢

発熱

 

猫に起きる症状

食欲不振

下痢(免疫力がないとき)

嘔吐

無症状なこともある

事前の対処法は?

サルモネラ菌を聞いたことがある人は多いと思います。これは食中毒を起こすサルモネラ菌が原因です。小さな子供に感染すると重症になる可能性があり大変危険です。感染した猫のウンチやペットフードが口に触れたりすると感染する可能性があります。猫のトイレや食器に触れた後は必ず手を洗うようにしましょう。

 

その他外部寄生虫

人に起きる症状

激しいかゆみ

アレルギーや水泡等の皮膚病

 

猫に起きる症状

耳の周りや体をよくかく

体をこすり付ける

 

事前の対処法は?

その他の外部寄生虫の多くは「ネコノミ」「ダニ」などです。主にかゆみを伴うことが多く、大きくなると、目ではっきりと飛ぶのが分かることも。ノミは気温18度以上・湿度70%以上で大量発生するので、梅雨から夏にかけては徹底的に掃除をしましょう。また、野良猫を触ったときは、できるだけ手洗い、うがいだけでなく、衣類も洗濯に出しましょう。

 

日ごろの行動で病気は9割防げる

今回は猫から人にうつる病気をご紹介しましたが、対処法を見てもらえば分かる通り、手洗い、うがい、こまめな部屋の掃除でほぼ防げることが分かります。

また野良猫のようにワクチンが接種されているか分からない場合に、不用意に近づいたり、接触を沢山しないようにしましょう。

最後に余談にはなりますが、人から猫にうつる病気があるのかもご紹介します。

ほぼ問題ありません。

確かに人の便や嘔吐物から猫が感染する可能性は確かにあるのですが、実は人間の方が、かなり衛生的に清潔な生活を行っているので、病原体が広がるリスクが少なく、万が一感染したとしても、猫には症状の出ない病気がほとんどなんです。

今後は正しい猫との一定の距離を保ちつつ、かわいい猫と楽しい生活を送りましょう!

 

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