猫を飼うという一大決心をした飼い主の皆さん。
一つの命を預かる代わりに、楽しく幸せな日々が待っています。早速これから家族の一員となる猫を迎えに行きましょう。
ところでそんな新しい家族の一員である猫を受け入れるときですが、いつでもいいというわけではありません。猫は初めての環境ではストレスをためてしまいますので、適切な一日を過ごさせてあげましょう!
引き取りに行くのは午前中に!
猫を初めて迎えるその日はできるだけたっぷり猫との時間を作れる日にします。
そのため、猫を迎えるのは午前中からがベスト。その理由は、子猫にとってペットショップから飼い主の家というガラッと変わる生活環境で、とても大変な一日となります。そのため、新しい場所(環境)に少しでも慣れてもらうためには、明るい午前中のうちに引き取るようにしましょう。
子猫が夜寝るまでの間に新しい場所に慣れてもらい、ぐっすり寝れるようにしてあげることが大切。万が一環境の変化によって、体調がすぐれなくなっても、動物病院やペットショップに連絡が取りやすいので、早い時間帯で迎えに行ってあげましょう。
引き取るときに聞いておくこと
以下の点において、店員さんにあらかじめ聞いておきましょう!
トイレ ご飯 睡眠
ワクチン接種 血統書の有無 性格や遊び方
トイレ
新しいおうちでトイレを覚えるのはとても重要。そのため、事前に最後にトイレをした時間、次にトイレをする時間などをあらかじめ聞いておくと、そわそわするタイミングが分かるので、スムーズにトイレに誘導することができます。
ご飯
引き取る前まで、普段はどんなご飯を食べていたか聞いておきましょう。新しい家に慣れるまでは、食べていたご飯を食べさせて、少しずつ、他のご飯に変えていきます。
睡眠
一日の半分以上寝る猫にとって、睡眠というのはとても大事なこと。猫が眠りやすいように騒がしくない場所に寝床を作ってあげましょう。今まで遊んでいたおもちゃやタオルをもらえると、自分の匂いがついているので、安心しやすいです。
ワクチン接種
今までに行ったワクチンがある場合には、その証明書をいただいておきましょう。子猫は生後半年経つまでに2回のワクチンを行うので、しっかりワクチンをしているか確認します。
証明書の必要性は、例えば家を空けるときに預ける動物病院やペットショップで提示を求められることがあるためです。
血統書
参考:インターナショナルキャットクラブより
血統書は猫にとってはステータスの一つです。さすがに血統書ではない猫を血統書付きとして販売している業者はないと思いますが、血統書がある場合には、猫を引き取るときに一緒にもらうか、後日郵送などしてもらいましょう。
猫の性格・遊び方
あらかじめ店員さんに猫の性格を聞いておきましょう。人見知りだったり、いたずらっ子だったり、様々な性格がありますが、今後の猫の接し方のヒントになります。どんなおもちゃが好きだったかも聞いておくと、出費を抑えることもできます。
いざ到着!子猫の反応は?
子猫を入れたキャリーバッグの出入り口はしっかりしまっているか再度チェックしましょう。
車や玄関先から部屋に運ぶときに、少しでも出入り口が開いていて、初日に脱走してしまったという事件は少なくありません。
自宅に着いて、玄関、部屋のドアがしっかり閉まっていることを確認したら、ゆっくりキャリーバッグのふたを開けてあげます。
子猫をキャリーバッグから無理に出さないで
事前に買って置いたベッドやクッションなどを近くに置き、子猫を様子を見ましょう。キャリーバッグから無理に出さず、子猫が自分から外に出るまで、ゆっくりと待ってあげることが大切です。
※特に1カ月に満たない子猫は運動能力もまだ備わっていないので、気持ちが落ち着くまではゲージの中で落ち着かせてあげましょう。
どこに連れていかれたのか分からないから、探検するまで待って!
新しいおうちに慣れてきたら色々やってみよう
午前中から猫を迎えれば、夕方前には大分慣れてきます。その間に色々できることをしておきましょう。
POINT
ご飯をあげよう
トイレに連れていく
危ない場所にいかないか見守る
寝そうなときには寝かせてあげる
構いすぎず甘えてきたら受け入れる
名前を付けてあげる
ご飯をあげてみる
猫は老猫を除くと一日に3~4回ご飯を数量あげますが、最初の内は店員さんに今まで食べていたご飯を聞いて、同じものを同じ時間に同じ量をあげて、様子を見ます。水はいつでも飲めるようにたっぷり準備をします。
トイレを覚えさせる
猫がストレスなくゆっくりトイレをすることができるように、騒がしくないところにトイレを用意します。猫が落ち着かなくなったり、床をなめたり、うろうろし始めたら、トイレの合図なので、そっとトイレの場所まで持ち上げて連れていきます。事前にもらってきた砂を置いておくと、トイレを早めに覚えてくれます。
危ない場所にいかないか見守る
初めての場所でも慣れてくると、ゲージから飛び出して、辺りを探検し始めます。猫が新しい環境に慣れてきた証拠です。興味があるものに惹かれてて触れたり、噛んだりする可能性があるので、猫にとって危ないものがないか確認をした上で、猫が危ないことをしないか見守ってあげましょう。
寝そうなときには寝かせてあげる
猫は特にですが、眠くなると、どこでも寝てしまいます。それがベッドの上ではなく、キャットタワーの近くの物陰や床の上でも寝てしまうことがあります。もしベッド以外で寝てしまって、危ないと思ったら、そっと持ち上げてベッドに寝かせてあげましょう。
構いすぎず甘えてきたら受け入れる
新しい環境になり、猫にとっては不安でいっぱい。
そんな中、かわいいからといって、必要以上に構いすぎると、猫はストレスが溜まってしまいます。しかし、ご飯を食べさせてくれたり、綺麗なトイレをさせてくれたりと飼い主に対して、心を開き始めたときは、母猫のように甘えてくることがあります。そんな時は疲れていてもできるだけ構ってあげるようにしましょう。
名前を付けてあげる
新しく家族の一員となった猫に「名前」を付けてあげましょう。迎え入れた猫の性格や毛並み、顔つきなど個性を見出して、ふさわしい名前を付けてあげます。何度も名前を呼んであげるとそのうち自分の名前を憶えて反応してくれるようになります。
かわいい猫が家に来るのはドキドキわくわく!
いかがでしょうか。移動や環境の変化でストレスをできるだけ与えないようにさせてあげることが大切です。
特に重要なのは、かわいいからといって、無理に構いすぎないこと。そして、好きに行動させてあげることです。猫が少しでも家に慣れてくれるように飼い主から気を使ってあげて、楽しい猫ライフをスタートしましょう!