猫を飼い始めて、思うことの一つに、猫を連れて帰省したり、旅行に連れていきたいということってありませんか?
2~3日であれば、猫は家でお留守番させたり、家族や信頼できる友達、ペットシッターにお世話をしてもらった方が、猫にとってもストレスが少なくてよいです。
でも、3泊以上の旅行や、引っ越しなど、猫を外に連れていなくてはならないこともあるかもしれません。
そんな時に、公共交通機関を利用する場合には、色々な手続きやルールがありますので、ご紹介します。
国内での移動は運送規約を確認しよう
猫を連れて国内を移動するときは特に法的に規制はありません。
キャリーバッグに入れて、電車に乗ったり、車で移動する人はそれりにいますし、動物病院に連れて行くときにも基本の移動手段です。
公共交通機関を利用する場合には、猫は「手荷物」として扱われてますので、各公共交通機関のルールに従います。電車やバス、タクシーなどはキャリーバッグに入れて乗せることを原則にしています。
電車・バスでも有料の場合がある
もしかしたら気づかずに乗ってしまっている人もいるかもしれませんが、電車に猫を持ち込むときは有料の場合と無料の場合があります。
無料 | 有料 |
【都内】
東急全線・東京メトロ・都営地下鉄等 (都内はJRを除く線はほとんど無料です) 【関西】 大阪市営地下鉄バスニュートラム
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JR線・近畿日本鉄道・南海電鉄
阪急電車・阪神電車 1個290円 京阪電車 1個280円 |
【バス】
路線バスは多くの場合は無料です |
リムジンバスや高速バスは 有料の場合があります。
バス会社に聞いてみましょう。 |
飛行機は客室には持ち込めない
手荷物には、その事業者に預ける「託送手荷物」というものと、そのまま持ち込む「持ち込み手荷物」に分かれます。
飛行機の場合、日本では原則客室には持ち込むことができないので、「託送手荷物」扱いとなります(つまり貨物室内での輸送になります)。
飛行機の際は、自分たちのチケットを事前に持っていても、重量の制限の有無によって乗れないことがあります。(例えば日本航空なら、クレート、キャリーに入れて、ペット+他の荷物と合わせて100キロが基本です。)
ペットの輸送については事前に航空会社に確認をしてください。(料金は大体3000円~6000円ほどです)
海外への移動は輸出入検疫が必要
猫と一緒に海外に行く場合などは、長期間でも、短期間でも必ず出入国時に動物検疫所における検疫を受けなくてはいけません。
マイクロチップの装着や、行く国の入国条件として予防接種の有無(狂犬病など)が必要な場合があるので、先に済ませておくと待期期間の短縮になります。
飛行機に乗せる場合には、航空会社への事前予約が必要です。
こちらはANA「国際線」のページ(国内線も変わりません)
(国際線の場合)
出国時にあらかじめ入手してある輸出検疫証明書や出国許可書などの必要書類を提出して、事業者所定の同意書に署名をします。
搭乗手続きに時間がかかることが多いので、いつもよりもさらに30~1時間くらいは早く行動するようにしてください。
貨物室のゲージ内での長時間フライトになるので、猫にとってもストレスは大きいです。事前に体調管理を整えてあげてください。
移動前に万全に準備をしてトラブルを防ごう!
公共交通機関を利用するときは皆さんは自分が知らないうちに旅客運送契約を結んでいます。(切符や航空券を購入したときに締結しています)。
事業者は皆さんや皆さんの手荷物を安全に目的地まで運ぶ義務があるので、万が一猫が貨物室などで死んでしまうなどのトラブルが発生したときは事業者側に過失がないことを証明できなければ、損害賠償責任を負うことになります。
でも、手荷物として、皆さんの手荷物に置く場合には、原則損害賠償責任を負いません。
貨物室であれ、手荷物であれ、車であれ、猫にとっては長時間の移動は相当なストレスになりますので、移動前、移動後にも体調をチェックしてあげて、ストレスにも気を配ってあげましょう。